プロフィールにもあるように、私はコーチ21のコーチ・トレーニング・プログラムのクラスリーダーという役割も担っている。イメージしやすいところでは、先生なのだろうが、ちょっと違う。この件については、今回は触れないが。
その3月のクラスが昨日、終了した。科目は「精神性」。私は、スキルのクラスではなく、こういった人格向上や精神性向上のクラスを中心に担当させて頂いている。
今回は、「感謝」という二文字に集約してもいいのでは、ないかと思うほど、参加なさった方々が口々に「感謝」すること、その言葉を伝えることの大切さを実感なさっていた。
コーチングスキルの代表的なものに「承認する」というものがある。これは、一般的に言えば「誉める」にあたる。が、ただ単に相手の方を誉めることばかりではなく、先に挙げた「感謝の意を告げる」ことも「承認」に含まれる、いや、その最たるものだと私は思う。
日々の暮らしの中で、何か目立ったことをしなければ、誉めない。特に、家族という身近な存在に対しては・・・。と、いう方が多いのではないだろうか。照れがあって言えないことも理解は出来るが、縁あって家族となった人達にこそ、伝える必要があるのではないか。
この「承認」、「感謝」については、私自身かなり出来ている方だと思っていた。が、「ごめんなさい」と今は、頭を下げたい気持ちでいっぱいだ。 やはり、肝心の子供たちに対して出来ていなかったのだ。
私は、おそらく人一倍、子供たちに承認の言葉をかけるように心がけているし、行動も伴っている。が、ひとたび、子供たちとトラブルがあって、或いは、子供たちに手を焼いて、私の機嫌が悪くなると、これが出来ないのだ。
今夜も、息子に腹を立てている時に、彼が妹に対してとてもいい行いをした。傍で仕事をしながら見ていた私は、心の中では「あら、偉いじゃない」とか「うん、よくやってくれて、嬉しいわ」と思っているのに、口に出ない。何故ならば、私がその時に望む行為ではなかったから。私自身は、ほかの行為、行動を望んでいて、妹にした行為は、別物。「当たり前じゃない」とまでは、言わないが、ある種の厳しい意地悪な目で見ていたのだ。
「これは違う!!」私の中の誰かが叫んだ。私は、存在そのものを承認してやりたいのだ。であるならば、何かをしたからではない。彼が、私の望む行動をとれなかったのは、ここに原因がある。謙虚さを取り戻した瞬間だ。
その後、布団の中で、本を読んでいた息子に声をかけ、明日の娘のお弁当を二人で作った。嬉しそうに手を動かす息子の顔。二人で飲んだハーブ・ティー。静かで穏やかな時間の流れ・・・・・。
今日は、母の誕生日。
この世に産み落とし、ここまで見守ってもらったことへの感謝の気持ちは、どうやっても伝えようがない。
母にプレゼントをする筈が、思いがけないプレゼントをこの日に受け取った気がした。母自身には、意図がないのだろうが、それでも私はこれを母の計らいだと思わずにはいられない。
本当の意味での「承認」である感謝の気持ちを持ち続け、伝え続けることで家庭の中に平和をもたらすことが出来る。
コーチングという新しいライフスタイルの提案。
叱咤激励の内、叱咤を1、激励・承認を7。
一人一人の心に平和を。
家庭に平和を。
世界に平和を。