夏らしくない夏。
子どもたちがからんだ事件が新聞紙面を賑わせている嬉しくない夏休みになりました。
これらの事件を知った当初、大人の一人である私は、子どもたちに「ごめんなさい」と謝りたい気持ちでいっぱいでした。何故なら、どの事件にも大人がからんでいないことはないからです。こんな世の中にしてしまった大人が悪いのだと思いました。事件に出てきた子どもたちが、生まれついた時から、そういう要素を持っていたわけではないと思います。別の見方をすれば、どの子どもたちも、事件の主役になる可能性があるということです。
子育ては、親が中心になってするものですが、その社会の背景に大きな影響を受けています。社会を構成する一人一人の言動が影響を与えているのです。関係ない人は、一人もいません。みな、当事者です。
誰もが、誰かに影響を与えたいと思って生きています。たとえば、何かを教えたい、きれいになるお手伝いをしたい、自分の知識を分かち合いたい、役に立ちたい・・・・・。
今のあなたは、身近な人にどんな影響を与えているでしょうか。家族、仕事仲間、友達、地域社会etc. あなたの周りにいる人たちは、あなたから何を得ているのでしょうか。あなたは、周りにいる人たちから、何を奪っているのでしょうか。勇気を出して見つめてみて下さい。いいものも悪いものも整理してみてはいかがでしょうか。
では、再び質問です。
あなたは、周りの人たちに、どんな影響を与えたいと思っていますか。何を受け取って欲しいのでしょうか。それが出来た状態を10とすると、今の状態は、幾つになりますか。10になると、あなたの暮らしにどんな違いがあると思いますか。
私たちは、一人では生きられません。無意識にとっている言動が、他の人だけでなく、環境をも巻き込んでいます。又、将来を形成する元は、現在の言動です。そのことを再度、自覚する必要があるのではないか、と考えながら、子どもの夏休みを眺めています。